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FXで勝ちたかったら読みなよ!

FXで勝ちたかったら読みなよ! 7月4日(月)流れに逆らった逆張りは禁物!?

7月4日(月) 流れに逆らった逆張りは禁物!?





先週行われたECBフォーラムでラガルドECB総裁はこのように述べました。


「新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)と、我々が今直面している地政学上の大規模な衝撃の結果として解き放たれた諸力があり、我々の政策運営の状況と風景を変えていく。低インフレの環境に戻るとは思わない」-。


現在、ユーロ圏のインフレ率はユーロ発足以来の高インフレに見舞われていて、アメリカに続いてユーロ圏でもインフレ抑制に向けた金融引締め策に転じています。


これまでのEUBの低金利政策は日本と同様でしたが、完全に政策を転換してインフレ退治に急速に政策を転換したわけです。


ECBは7月にまず0.25%利上げする意向を再確認し、インフレ抑制に必要な場合にはより踏み込んだ行動を取る用意があると強調しています。



一方で、40年ぶりの高インフレが政治問題化している米FRBにとってインフレ退治は最優先課題です。


パウエルFRB議長は29日のECBフォーラムで「FRBが経済のソフトランディング(軟着陸)を達成できる保証はない」とする一方で、「最大の間違いは物価安定回復に失敗することだ」と発言しており、株価の下落を伴う景気後退を誘発しても、インフレ退治が最優先課題だと宣言しています。



アメリカのCPIは8%を超えてまだまだ上昇するような気配です。



先週のブログでも書きましたが、日本は、日銀がYCC政策を転換することは考えられず、日本と他国との金利差は広がるばかりです。



また、高金利通貨を買う「キャリー取引」が活発となり、円安の大きな要因となっています。


日銀の緩和姿勢が変わらないと値踏みした投機筋が安心して円売りを仕掛けているので、この数か月で20円を超える円安になっているわけです。



ただ、懸念事項としてアメリカの10年債利回りが急速に低下しています。



アメリカの景気減速を示唆するような指標が出始めており、景気悪化を織り込んだ金利低下が発生しています。


これまで、ドル円は10年債利回りとかなり高い相関を示してきました。


現在の2.89%の水準だともっと円高に振れるかもしれません。



ただ、何度も言いますが、現在の日米の政策の違いなどが変わらない限り、ドル高円安
の流れは加速するので、流れに逆らった安易な逆張りは禁物です。


【本日のFXポジションと戦略】


ドル円:10年債利回りが下げ止まるか注目。


    長期ではドル高円安継続。133円台では押し目買い。