FXで勝ちたかったら読みなよ! 9月6日(火) ドルは強し!?
9月6日(火)ドルは強し!?
8月のユーロ圏の消費者物価指数は、前年同月比で+9.1%上昇となりました。
過去最高を更新した水準でヨーロッパでもかなりインフレが進んでいます。
ユーロ圏でインフレが進んでいる大きな要因は、天然ガス価格の上昇です。
エネルギー価格が前年同期比で+38.3%上昇となっており、家計の負担はかなりのものです。
こうしたインフレを受けて、ヨーロッパでも利上げが加速しそうです。
ECB(欧州中央銀)理事会で9月と10月に0.5-0.75%づつ金利を上げるのではないでしょうか?
アメリカのFRBに追随した動きですが、ユーロが上昇する要因になっています。
ただ、前回のブログでもご紹介したとおり、ユーロ圏は冬に向けてさらにエネルギー価格が上昇し、ドイツ経済にあたえる影響はかなり大きなものになります。
ユーロ圏の経済的なダメージはこれから顕在化し、金利引き上げによるヨーロッパ経済へのダメージは顕著になると予想しています。
ヨーロッパの株価は下落するでしょうし、ヨーロッパ経済はスタグフレーションに陥る可能性が高いです。
そういうわけで、ユーロ圏の金利が上がってもユーロを買う気になれません。
逆に今後の経済的な逆風を考えると、ユーロは売りを推奨します。
一方で、ジャクソンホールでの講演でパウエル議長は、経済指標などで方針を変えるのではなく、インフレ退治のために金融引き締めを実行する強い決意を表明しました。
これは、アメリカのインフレが簡単に収束する可能性は低く、株価など経済の犠牲を伴っても、金利を上げていくことの決意です。
また、今年のFOMCで投票権を持つクリーブランド連銀のメスター総裁から
「政策金利を来年の早い時期に 4%を超える水準に誘導する必要」との発言がありました。
こうした背景もあり、アメリカの金利は一段と上昇し、ドル円は140円を突破しています。
こちらはアメリカ10年債利回りです。
利回りは現在の3.26%からさらに上昇する可能性が高いです。
アメリカ債権利回りと相関性が高いドル円はさらに上昇すると予想します。
世界的に株価が調整すると豪ドルやニュージーランドドルが下落しそうです。
ただ、円に対して売る気にはなれないので、豪ドルUSドルの売りも絡めてポジションを取っています。
【FXポジションと戦略】
ユーロドル:冬に向けて更に下落方向。売り戦略。
ドル円:150円に向けてさらに上昇。
豪ドルUSドル:株価下落に伴い売り推奨。
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