バンコクで11月18日から19日にかけてAPEC首脳会議が開催されています。

会場が自宅から近いので、警察官がうじゃうじゃいるし、通行止めの道がたくさんあって
渋滞がひどいです。

昨日はバンコクから150km南部の街に車で行っていましたが、帰りは大渋滞で
結局4時間以上かかり疲れました~

それから、明日ワールドカップ開催、楽しみです！

11月19日（土）　ドル円反転、レンジ相場へ　！？

先日発表された10月の消費者物価統計の内容はこのような結果でした。

・消費者物価全体では前月比0.4％上昇、前年比7.7％上昇。
・９月は前月比0.4％上昇、前年比8.2％上昇。
・10月分の事前予想は前月比0.6％上昇、前年比7.9％上昇。

・コア消費者物価は前月比0.4％上昇、前年比6.3％上昇。
・９月は前月比0.6％上昇、前年比6.6％上昇。
・10月分の事前予想は同0.5％上昇、6.5％上昇。

今回の10月の統計に対する事前予想の数字は高めになっていたと思います。

この高めの予想数字に対して、0.2ポイント下振れしただけでマーケットは大きく反応し、
ドルの急落に至りました。

基本は、マーケットの過剰反応だと認識しています。

ところで、10月のアメリカの消費者物価の上昇幅を抑えた要因は、中古車価格の下落（前月比2.4％下落）と言われています。

アメリカでは、半導体不足などの影響で新車の生産が大きく減って、そのために中古車価格が
急騰した背景があります。

しかし、最近は、半導体などの供給制約が緩和したので、新車生産が増加し、
供給不足が解消されたため、中古車価格は下落しています。

この動きは一過性ではないですが、昨年の中古車価格が高すぎたといった特殊要因もありそうです。

私が注目している、アメリカの債券市場の動向は、2年債や10年債でも底堅く推移しています。

債権利回りが、大きく下落するようだとドル円も130円に向かって下落すると予想していましたが、

現在の水準から債権利回りが上昇するようであれば、140円台を底堅く推移すると思っています。

しかも、アメリカと日本の金利差が大きく、ドル円を売るのは短期売買以外では継続できないですし、

この魅力的な金利は多くの投資家のドル買いを集めて、ドル円を底堅く支えることになっています。

さらに日本の貿易赤字が先月2兆円と発表がありましたが、こうした貿易赤字も将来経常赤字に結び付くことになれば、

さらに円安要因にもなります。

基本戦略として、138-139円台ではドル円は買い方向で良いと思います。

FRB関係者の発言や今後発表される経済指標によって、ドル円は短期的に多少乱高下しますが、
じっくりと下値を拾いながら、短中期的に143円付近で売りというイメージです。